三輪恭子ピアノ教室
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 (02-01) リスト音楽院

ハンガリーの音楽学校を紹介します。高校ではバルトーク音楽院のレベルが高く、リスト音楽院付属の子ども科の生徒(英才教育コース)と同様に、大学の本科に進学してくる予備軍です。教育実習で行ったのはバルトーク音楽院でしたが、やはりバルトークの曲をレッスンで弾く生徒が何人もいて、私は日本人なのにハンガリーものを教える・・なんてドキドキもので、かなりのプレッシャーでした。バルトーク音楽院はリスト音楽院のすぐ近く、1つ隣のブロックにあります。学校の地下はリスト音楽院と同様、調律師たちの仕事部屋になっています。学校おかかえの調律師なんて、ちょっと驚きますね。学校のピアノは毎日チェックされて、頻繁に調律されています。 ハンガリーでは音楽大学は全て「リスト音楽院」という名前がついていますが、首都ブタペストには音楽大学が2つあり、Ferenc Liszt Academy of Music, Budapest(=演奏家の為の学校) と College of Liszt Ferenc Music Academy(=教育音楽大学)です。ここではFerenc Liszt Academy of Music(=演奏家の為の学校)の方を紹介いたします。


リスト音楽院の大ホールを
3階の学生席から見たところ。
リスト音楽院の在校生は無料! です。


フルタイムコースとパートタイムコース

フルタイム
フルタイムの方はハンガリー人と同じように、学科を含めて単位を取っていくコースで、5年間です。
ハンガリー人にとって、このいわゆる本科への入学試験はたいへん厳しいもので、ピ アノ科へ入学できる人数は5人程度です。留学生の入試は別にあり、こちらは審査する先生方の多数決により決定されるそうです。
定期試験は年2回で、最終学年の卒業試験はデ ィプロマコンサートになり、この出来がたいへん重要になってくるので、ディプロマコンサー トを延期する人が多くいます。
演奏の質が低いと判断されると、 ゾンゴラ ミューベス(ピアノ芸術家)という演奏家資格がもらえず、教員資格のみとなってしまうためです。

パートタイム
パートタイムコースは実技のレッスンだけで、定期試験はありません。
学費は1年ごとに納入していき、(半期でも在籍できるかと思います)日本人のほとんどはパートタイムコー スの学生で、コンクールの準備をしながら過ごす人も多くいます。
ソロ以外では室内楽のレッスンを受ける人が多いのですが、和声のレッスンも(フルタイムでは必修科目)オススメです。(ほとんどやる人はいませんが・・)個人レッスンで先生の1つ1つ指示する和音を、ピアノで次々と弾いていきます。感覚的に和声をとらえられるようになるので、実際の演奏にたいへん役立ちます。


練習ピアノ
学校で練習室を確保するのはけっこうたいへんなことです。練習室という名目の部屋はなく、レッスンがない部屋を探しては練習するわけです。せっかく練習を始めても、先生がレッスンを しに来て、追い出される事なんてしょっちゅうのこと、ジプシーの様に転々と1日を過ごすわけです。
自宅での練習用には“貸しピアノ”を借りますが、これがなかなか良いものがなくて、誰か帰国する時に引き継がせてもらうのを待つのみです。私もさまざまな事情により、ピアノなしの生活を時々はさみながら・・・ムジカブタペスト、ブルトナー、ベーゼンドルファーといろんなピアノを借りていました。




リスト音楽院の学校正門を外から見たところ。座っているのはリストです。


 
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